【作品紹介】Beast Of The Opera
《ストーリー》
『許されざる恋』『魔性』『百合』『獣の呪い』
オペラ座の地下には至宝が眠り、それを暴こうとすれば、怪人に命を狙われる……そんな都市伝説が囁かれるパリの街。
装幀師を目指す青年・セザールはひょんなことから友人と共に噂を確かめるため、怪人を探しに行く。
水路の先で彼が出会ったのは、赤い髪の天使だった。
装幀師・セザール、オペラ座の怪人・エステル、そしてオペラ座の支配人・ペトロニーユの三人の間に渦巻く愛情、殺意、そして獣の呪いがもたらした残酷な過去。
運命に翻弄される男女の悲劇の物語。
《登場人物》
〈セザール・ラファイエット〉
ラファイエット伯爵の息子。装幀師志望でありながら血が苦手で、どこか内気で弱々しい。オペラ座の地下でエステルと出会う。
〈エステル〉
獣の病〈蓬莱病〉を患う女性。オペラ座の地下で警備の仕事を任されている。20代半ばほどの容姿であるが200年以上の時を生きている。
〈ペトロニーユ・ガルニエ〉
オペラ座の支配人。初代支配人の孫娘。エステルの数少ない友人であり、彼女に対して強い思いを寄せている。
〈ロジェ・フリムラン〉
セザールの学友。喧しいが友達重いの心優しい青年。
〈サラ・ラファイエット〉
ラファイエット拍の娘にしてセザールの妹。明るく天真爛漫な少女。
〈ベルナール・ラファイエット〉
ラファイエット家当主。伯爵の位を持つ。20年以降前に、友人を失っている。
〈グザヴィエ・ジェルボー〉
パリ・ルリユール楽員の養護教諭。
〈ルノー・パンスロン〉
パリ・ルリユール学院の解剖学の教授。
《世界観》
『魔書世界』
人類の殆どが、魔術と呼ばれる現象を操作できる世界。その中でも、魔術を使えない者がいた。彼らは『獣の病』と呼ばれる奇病を患っており、魔術の代わりに常人ならざる能力を保有する。
そして『獣の病』の罹患者の体からは、『魔書』という魔術器具が作られる。『魔書』は通常一人では行使できない強力な魔術を扱うことができる、貴重な品だ。その性質のせいか、『獣の病』の罹患者達は、古くから『素材』として命を狙われ続けている。
この世界では、『魔書』の素材となる『獣の病』の罹患者、『魔書』を製作する『装幀師』、そして彼らを周囲に生きる『魔術師』達の織りなす物語を描く。
《BOOTH》